「リメルト~溶けてゆくセカイ」ビジュアル裏話 2/2

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M3-2023秋でリリースされたウタPの多重コーラスEP「リメルト~溶けてゆくセカイ」についてです。
次回のM3春でも持ち込みされるということなので、この機会にビジュアルのちょっとした裏話をば。

※頒布開始から半年経ちますので、内容のネタバレを多分に含みます※
よろしければ作者のU-taさんのFANBOXを先にお読みください。




前の記事ではデザインについて書いています。

葛藤しつつ生きる者 -Conflict-

こぼれ話

凝塊化現象は水棲微生物のしわざである……というのがこのストーリーの肝です。
では砂漠地域でそれが猛威を振るうってどういうこと……?と悩んで描いたのが上記左から2番目のラフです。この時は微生物は地中から滲み出してくるので、住民達は上へ上へと地面を恐れるように退避していったという想定だったのですが、ラフと解釈をDiscordで皆さんにお見せしたときに、鈴木デコさんより「水生微生物が乾眠状態をとれるなら、風で舞い上がって雨季の雨と共に降りそそいだところで目覚めて溶かしていくこともありそう」という素敵な解釈をいただき、「そ、それや~~~!」と採用したのが現在の雨を恐れ、布や木材で建物や通路を隠している住居です。

富に溺れる者 -Millionaire-

こぼれ話

階段のパースや幅がわからなくなったのでMinecraftで建築して下絵にしました。案外役に立ちます。
歌詞と同時にMillionaireさんは実は白蝋化せずに生きのびたという裏話をお聞きしまして、歌詞にはない青い蓮をモチーフに追加しています。
最初はレンコン料理もテーブルに並べようとしたのですが、レンコンのはさみ揚げくらいしか思いつかず、最終的にそちらは間に合っていません(笑)

滅びを受け容れる者 -Accept-

こぼれ話

唯一季節が巡るレベルの長いスパンで歌われる曲なだけに、どの部分を切り抜くかは悩みました。結末の冬の光景はネタバレになるのでメインで描いてはいけないだろうなあと、秋あたりを中心にしつつ、奥に花畑(春)を描いてみたり手前に冬(死)を描いてみたりしています。
めちゃくちゃ細かいことですが、イネ科の植物は葉っぱ付きで持つと手を怪我するので、Acceptさんは手袋をしています。葉っぱ描かないと小麦に見えてしまって……

運命に抗う者 -Destiny-

こぼれ話

これは自力でラフは描けないとわかっていたので最初からMinecraftで螺旋階段を建築し、視野角をいい感じに変更しながら撮影したものを下地にしています。マイクラはいいぞ。
最初から最後まで一番すいすいと描けた1枚となります。

語れていない要素(歌詞カードとか、インスト曲の話とか)もあるのですが、今回はいったんここで筆を置きたいと思います。

特設サイトや購入はこちらから

リメルト 溶けてゆくセカイ/Remelt: The Melting World

通販:https://boredomnote.booth.pm/items/5163263


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